ILWUの闘い
雇用のために闘うことが犯罪であってはならない。
ロングビューの労働者たちの実力決起は新自由主義の労組破壊との闘いであり、労働者・農民を絞め殺すTPPへの反撃だ!
コフマン委員長の熱い連帯に応えよう!
アメリカ西海岸のワシントン州のロングビュー港でEGTという国際ジョイントベンチャーが運営する新たな巨大穀物輸出ターミナル(写真↓)による組合破壊と闘っている港湾労組ILWUローカル21のダン・コフマン委員長が来日し、11・5労働者国際連帯集会と11・6労働者集会で発言する。
EGTが1930年代から80年間にわたってロングビュー港での港湾労働をハイアリングホール(労組が雇用を組合員に平等に分配するシステム)をもつILWUが担ってきた歴史を覆し、組合破壊に打って出てきたことに対し、コフマン委員長の指導のもとに、ローカル21の労働者は、線路や道路上でのピケットによって穀物運搬列車やトラックの運行を阻止し、EGT施設の占拠闘争を闘い、EGTの組合破壊と港湾労働者の非正規職化攻撃を打ち破る偉大な闘いを展開してきた。コフマンさん自身も9月21日に、穀物列車の運行を阻止する線路上の座り込み闘争で逮捕された。
TPPを推進する伊藤忠商事を弾劾
この闘いは、ILWUそのものを暴力的にたたきつぶそうとする攻撃に反撃するものであり、全アメリカ労働者の注目と期待を集めている。この闘いこそが、青年労働者たちの「ウォール街を占拠せよ」という巨大金融資本との闘いを引き出したのだ。 動労千葉と全国労組交流センターは、このEGTに日本の伊藤忠商事が参加(29%のシェアを持つ)していることを弾劾し、連帯闘争に立ち上がった。 また、EGTによるアメリカから日本・アジアへの大量の穀物輸出をにらんだ巨大穀物輸出ターミナル建設と戦闘的な労組の破壊は、TPP(環太平洋連携協定)による農産物の大量輸入体制の形成と日本農業の破壊を目指すものだ。
われわれの国際連帯の闘いにこたえ、当該のILWUローカル21の委員長自らが、歴史的闘いの真っ最中であるにもかかわらず、日本での11月労働者集会に参加し、発言する。ダン・コフマンさんとともに、伊藤忠を弾劾し、新自由主義攻撃と闘おう!
動労千葉からILWUへの連帯の手紙
Local 21を先頭とするすべてのILWUの皆さんの闘いと私たちの闘いは、本質的に根っこは同じです。
破たんした新自由主義を労働者・労働組合の団結と共同性をもって打ち返す闘いです。
「われわれはみんな一緒だ。組合丸ごと刑務所に入っても闘う」という貴方の気概は、私たちの意気込みでもあります。
ともに闘おう!
2011年9月15日
国鉄千葉動力車労働組合 委員長 田中康宏
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