11・6全国労働者総決起集会へのメッセージ

星野文昭(徳島刑務所在監)
2011年11月

 一握りの資本家階級が、圧倒的多数の労働者人民から搾取し、強奪し、その富によって権力を握り、さらなる隷属を強い戦争を強いる。そのことへ全世界の労働者人民が一斉に立ち上がり始めている。その怒りは根底的だ。その闘いは、資本と権力を打倒し、奪われたもののすべてを奪い返し、人間本来のあり方を取り戻すまで発展する全面的な創造性をもつ闘いだ。
 労働者(人間)は、本来、労働し生きることによって、自らと家族、誰もが人間らしく生きられる社会を実現していく、そのような存在であり、そのような力を持っている。そのような労働者(人間)は、その本来のあり方を奪い、労働者(人間)から搾取し隷属させる支配階級、資本と権力を、分断をうち破った団結した力で打倒し、すべてを奪い返し、社会の真の主人公として自らを解き放ち、誰もが人間らしく生きられる本来の社会を実現し、運営していく、そのような力を持っている。そのように労働者は、自らの解放によって全人間的な普遍的解放を実現していく。
 だから、労働者人民が今を生きるということは、資本が労働者人民から搾取・収奪して、資本を過剰化し大恐慌を生み、その乗り切りをかけて、リストラ・解雇、外注化・非正規化・賃下げ、大増税という労働者人民に一方的に犠牲を強いる新自由主義によって職場・生活を破壊し、それと一つに原発・核武装・戦争を基本政策とすることを、労働者人民の団結した力で打ち砕き、彼らを打倒してすべてを奪い返し、誰もが人間らしく生きられる社会を実現していくことだ。そして、それは特別なことではまったくない。労働者として、人間として生きる、当たり前に生きる、ということなのだ。
 資本に永遠に隷属しようという体制内派を打倒して、あらゆる攻撃を自らの労働者階級への攻撃として闘い、分断をうち破り、一つに団結した闘う労働組合、闘う自治会、闘うコミューン・ソビエトを、職場、学園、地域・全国・全世界につくり、すべての労働者人民の総決起で、世界革命−本来の人間的共同社会を実現しよう。
 それを、反原発・反失業、国際連帯の11・6を結節点にかちとっていこう。
 その闘いを圧殺しようとする、無実を承知の星野無期を、11・27を結節点とする星野再審・釈放闘争で覆し、闘いの勝利をかちとろう。
 労働者人民としての人間史を開く主人公としての存在・力に確信を持ち、すべての闘いを通して、その存在・力を一つに団結して取り戻し、強め、そして勝利しよう。

[ブラジル]コンルータス CSP-Conlutas

兄弟姉妹のみなさん、

労働者階級・青年たちは世界中で闘いに立ちあがっています。

アラブ諸国では、専制に反対する民衆革命が全地域を覆って進展しています。

ヨーロッパでは、ゼネストと巨大な青年の抵抗闘争が、旧社会を揺さぶっています。

アメリカではウォールストリート占拠運動が、恐慌がもたらした全面的危機を利用して利益を貪る1%に対して「おれたちは99%だ」をスローガンを掲げることで、
資本主義の下で拡大する不平等を徹底的に暴露しています。

自由な公教育を求め闘うチリ学生、普遍的権利のために立ちあがったボリビア農民、賃金闘争でストライキに立つブラジル労働者は、ラテンアメリカの情勢が大きく転換しつつあることを示しています。

インドのマルチ・スズキ労働者の感動的なストライキ、中国労働者の幾多のストライキを心に刻まねばなりません。

これらすべての闘いは、資本主義が労働者階級に対し、仕事、賃金、住宅、教育、医療などの生きていくための条件を提供できなくなっていることを暴露しています。同時にこの情勢は、労働者・青年が闘いに立つ力を強化させています。

闘いの孤立化を、国内的、国際的連帯で克服すべき時です。

労働運動の国際連帯は、資本・資本連合と対決するための絶対的な要件です。
動労千葉とCSP-Conlutasの間に確立された連環は、この方向への戦略的な階梯です。

貴集会の闘いの精神が国際連帯を生き生きと発展させることは間違いありません。私たちも程なく合流していくつもりです。

日本労働者階級、国際労働者階級の闘いに勝利を!
万国の労働者、団結せよ!

サンパウロ
2011年11月1日 

ブラジルCSP-Conlutasを代表して、
ディルセウ・トラベッソ

〔アメリカ〕航空機整備工労組(AMFA)本部委員長  ルイ・キー

 AMFA本部は、ここに、動労千葉の11・6国際労働者連帯集会に誇りをもって賛同します。私たちは貴集会に代表を送ることはできませんが、私たちは世界の労働者と共に、心からのメッセージをお送りします。
 私たちは、世界の労働者の団結をつくりだそうとする動労千葉の反発力に感銘を受けています。労働者のために闘い続ける動労千葉の頑強さは、その右に出るものはありません。  団結!

〔アメリカ〕ロサンゼルス統一教組(UTLA=United      Teachers Los Angeles)
 2011年10月18日

 私たちは、国際的な共通の闘いに中にあります。人民を非人間的に弾圧し押しつぶすという同じ結果を招来させる現実との闘いです。しかし新たな波が押し寄せるように、普通の人々が至る所で立ち上がりだしました。私たちは、99%であるという事実、今この時をつかみ新たな社会を建設できる多数派であるという事実を確信しています。
 この精神でUTLAは、11・6労働者国際連帯集会と共に立ちます。私たちは、新たな希望と深い関与をもって、平和、正義と生きとし生けるものの尊厳を心に決めます。
 私たちはその時が来たことを確信し、今まで以上に、強く団結し共に立ち上がります。労働者、子どもたち、教育者とすべての人民は、団結して立ち上がりましょう。
 永遠の団結を! 頑張ってください!

〔アメリカ〕CAMS(学校の軍事化と闘う連合)
 世界の民衆は声を上げ、民衆を搾取する新自由主義施策を阻止し、平和と正義のための行動を組織せねばなりません。
 CAMSは日本と世界の兄弟姉妹のみなさんとともに、労働者国際連帯集会を闘います。私たちは闘い続けねばなりません。全世界の原発を停止し、労働者の雇用が保障され、労働組合の要求が貫徹され、民衆の意思が実行されるまで。

〔ドイツ〕ゴアレーベン核廃棄物最終処分場に反対する
     リュヒョー・ダネンベルク環境保護市民運動
ケアスティン・ルーデック
レナート・ミュラー
ティム・シュタインバルト
 2011年10月21日

 親愛なる日本の仲間の皆さん! 皆さんの労働者国際連帯集会に、私たちはこの連帯のあいさつを送ります。
 放射能に国境がないことは明らかです。同様に、危険な原子力に対する私たちの闘いに国境はありません。すでに30年以上も前から、ドイツの活動家たちは原子力産業と闘い、予測できない危険があると警鐘を乱打してきました。しかし、これに対しては、原発は安全だと繰り返し言われつづけてきました。フクシマは、それが真実ではないことを恐るべき姿で証明しました。絶対的安全など現在も未来もありません。そして、ほんのちょっとしたミスが破局的災害を引き起こしかねないのです。
 福島原発事故の後、ドイツ政府は、「ドイツは脱原発の方向に向かう」と私たちに信じ込ませようとしました。しかし、原発が1基でも動いているかぎり、適切な最終処理の展望もなく猛毒の廃棄物が生みだされているかぎり、ウランが燃料として濃縮されているかぎり、そしてまた原子爆弾を所有したりその所有をめざしたりする国が存在しているかぎり、われわれが沈黙することありません。
 私たちの要求は明確です。すべての原子力施設を全世界的に今すぐ止めよ、です。
 ドイツの反核運動はこの間、とても強力で、その要求を街頭においても示したいと思います。とくにこの秋が勝負です。というのも、この11月に高レベル核廃棄物がまたゴアレーベンに搬入されようとしているからです。この搬入に対して、私たちは猛然とかつ決然と決起し、私たちの抵抗を示したいと思います。
 暴利をむさぼる原子力マフィアと闘い、核の危険のない未来のために、ともに闘いましょう!
 固く連帯しよう!

〔フィリピン〕フィリピン航空従業員組合(PALEA)
   ストライキ連帯の緊急声明
 2011年10月6日

 PALEA は、すべての労働組合の兄弟姉妹の皆さん、正当な賃金、雇用確保と職場の安全のための闘いを支持するすべての皆さんに、2,600人の従業員をレイオフし正規職から非正規職に落とし込める外注化攻撃に対して闘い続ける私たちへの支援を訴えるものです。
 PALEAは9月27日に空港とそのほかの事務所でシットイン・ストライキに立ち上がり、ナショナル・フラッグ・キャリアーであるPAL(フィリピン航空)の運行に重大な影響を与えました。
 PALとフィリピン政府の対応は、警察と警備員が一体となったストライキ労働者の強制排除でした。労働者はロックアウトされ、10月1日から仕事を奪われました。しかしPALは、抗議を続ける労働者の排除はできたものの、通常運航に復帰することはできていません。このことは、外注化攻撃の破綻とPALEAの抵抗の戦闘性を示しています。
 PALEAは争議解決のための話し合いを要求しています。PALはロックアウトを解除し、外注化計画を白紙に戻し、労働者を正規職として職場に帰さねばなりません。
 PALと政府に圧力をかけ続けるため、PALEAはフィリピンの2大都市であるマニラとセブの国際空港にピケラインを張っています。毎日1,000人以上の労働者が、交代でピケに立っています。
 PALEAは皆さんの物心両面の支援を必要としています。
 連帯を示すメッセージと行動を要請します。簡単な文面でも、ピケを張るPALEAの組合員が高い士気を維持する助けになります。
 政府に対し労働者の権利と要求に耳を傾けるよう圧力を加え続けるため、もしも可能ならば、PALEAの現状に重大な関心があることを伝えるため、フィリピン大使館ないしは領事館に代表者を派遣するかピケットを張ることを要請いたします。
 最後に物的支援のアピールをさせてください。PALEA
は、キャンプを維持する組合員と支持者への食事の提供で、毎日約1,500US$の出費となっています。PALEAの組合員、キャビン・クルーなど他のPAL従業員や労働者グループ・組織からのカンパで費用の一部はまかなっていますが、10月1日以来経営は賃金支払いを止めているため、ピケラインや各種集会のような大衆行動のための物的要求が、組合の資金を枯渇させつつあります。
 労働者グループや支持者からの国際的支援は、闘いを維持し勝利するためにとても重要です。外注化と契約雇用を止めるため、ご支持をお願いします。

〔トルコ〕国際労働者連帯協会(UID−DER)
 2011年11月2日

 親愛なる労働者階級の兄弟姉妹の皆さん!
 われわれは、あなた方のトルコの兄弟姉妹として、何か月もの間あなた方が行ってきた尊敬すべき闘いに心からあいさつを送るとともに、支援をさらに強化していくものです。
 われわれUID−DERは、あなた方が日本で上げた叫び、即ち「すべての原発を今すぐ停止せよ」を、あなた方に連帯した広汎な署名運動を展開することにより、トルコの何万人もの労働者に知らせて来ました。
 親愛なる友よ!
 われわれは、何万人ものわが労働者階級の兄弟姉妹たちが死に追いやられ、何十万人もがホームレスになり、仕事を失う、という現実に資本家階級が少しの注意も払わない状況を目のあたりにしてきました。資本家どもがこの原発大惨事を引き起こした張本人であるにもかかわらず、原子力発電所を閉鎖しない以上、労働者同士が団結し、前面に登場しなければなりません。
 ところが資本家どもはまったく逆のことをやろうとしています。トルコも含め、全世界で原発を新たに建設し、人類と自然を絶滅の危機に追いやろうとしているのです。その上、首切り、12時間もの長時間労働、低賃金、下請け、組合排除などの攻撃は、激しさを増しています。資本主義の危機と帝国主義戦争は何百万もの労働者を激しく打ちのめしています。
 しかし、攻撃が激しい分、階級闘争もまた高揚しています。全世界の労働者は、この犯罪的な資本主義秩序や、原発や核兵器を促進するような血まみれの政策に対し、団結しなければなりません。ここトルコの地で、われわれは、労働者の意識を高め、資本主義とその核政策と闘うための組織化をしようとしています。さらにわれわれは、私たちの生活をもっと耐え難くする新自由主義の攻撃や戦争衝動と闘っています。
 この成功を勝ち取るためには、国際的団結、とりわけ闘う労働者の団結に、今よりもっともっと多くの注意を払う必要があります。
 労働者階級の国際闘争万歳! 国際的な階級の団結万歳!

〔オーストリア〕GKK(グループ・階級闘争)

 親愛なる同志の皆さん、きょうだいの皆さん!
 オーストリアGKK(グループ・階級闘争)は11・6集会に熱い連帯のあいさつを送ります。
 資本主義の国際的な危機の時代がやってきました。帝国主義はこれまでのような一国における搾取をますます激しく加速させ、数十年の闘いで勝ち取ってきた労働者の権利を剥奪し、アフリカやアジアへの侵略戦争を準備するだけでなく、民族差別や排外主義襲撃を世界中であおっています。このようななか、さまざまな国々・大陸からの労働者による国際連帯集会は、世界中の労働者階級が団結をうち固める決定的な意味を持っています。
 私たちは「すべての原発をただちに停止せよ!」という皆さんの要求を支持します。というのも、資本家階級もスターリニスト官僚もさまざまな理由から原発の安全を保障することができないことを歴史が示しているからです。資本家たちはどん欲に利益を追求し、福島原発事故をもたらしました。安全は無視され、報告は偽造されました。
 私たちは社会主義のための闘いこそが、人間の欲求と自然を調和させつつ再生可能エネルギーの形を発展させるものと考えます。
 「資本主義は生産力を破壊力に変えてしまう」――セラフィールドやスリーマイル、そして福島の原発事故は、このマルクスの言葉を証明しています。
 チェルノブイリが示していることは、労働者から政治的権力を奪い取り、民主的計画経済の基礎を破壊したスターリン主義が、資本主義の最も悪いところ、最も危険な側面を模倣 しているということでした。
 今日、皆さんは、労働者の国際的団結と失業に対する闘いの必要性を強調しています。動労千葉の仲間たちは、すでに4分の1世紀にもわたって、国鉄分割・民営化と1047名の解雇に反対して闘ってきました。私たちは断固この闘いへの連帯を宣言します。
 日本の資本家たちは、津波や原発事故の混乱に乗じて、大量解雇や大増税を狙っています。彼らは、世界中で行われているように自分たちの危機の代償を大衆に払わせようとしているのです。
 私たちは、この攻撃に対するみなさんの闘いを支持します。とりわけJRが車両の除染すらせずに鉄道労働者や乗客を放射線地域に入らせようとする犯罪行為に反対する、動労水戸のストライキを断固支持します。
 私たちは今日の集会に米ILWUと韓国民主労総の仲間たちが参加していることを知っています。ILWUのロングビューでの勇敢な闘いは、アメリカ労働者階級の核心をなす重要な闘争です。また韓国では今、公務員による与党(支配階級の諸政党)批判を禁止するために弾圧法が繰り出されていますが、これと闘う韓国の仲間の闘いを支持します。
 私たちは皆さんの集会と国際主義的展望を支持します。労働者を階級的労働組合や身近な要求のための自立的行動委員会に組織していくことは、労働者階級が自分自身の利害のために闘えるようになる重要な一歩です。
 世界の労働者へのあらゆる反革命と反動にもかかわらず、労働者階級は必ず労働組合、革命的政党、そして労働者の新たな革命的インターナショナルの組織化に成功するでしょう。それらこそ、われわれの来るべき勝利の保証となることでしょう。
 団結!