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2012-10-14
 

11・4集会実行委での動労千葉・田中委員長の訴え!

10月13日、東京都内で行われた11・4労働者集会の第3回実行委員会での動労千葉・田中委員長の訴えです。


 われわれが力を奪い返せば、時代が動き出す。11・4の1万人結集の力で、社会を変える勝負に踏み出そう。
 解雇撤回・JR復帰の署名は、国鉄分割・民営化に決着をつける運動であり、11・4組織化のために使ってほしい。
 闘う労働組合の組織拡大大会として、11・4をかちとろう。関西生コン支部がやっている闘いを全員が、全職場でやろう。
 労働者の現状、あきらめに負けずにわれわれが火の手をあげて立ち向かうこと、全職場で立ち向かうこと。立ち向かう前に負けているのではないか。立ち向かって負けているわけではない。
 関西生コン支部にできたことは、みんなできる。関西生コン支部も、一人一人の労働者。
 国際連帯の闘いも発展している。民主労総ソウル本部が動労千葉の外注化決戦に連帯メッセージをよせてくれた。ソウル本部は、「動労千葉はこの闘いでつぶれるかもしれない」と思い、連日、韓国の日本大使館前で闘争をやってくれた。
 民営化・外注化・非正規職化は、全労働者の闘い。動労千葉の闘いが韓国で共感されて、日本で共感されないはずはない。
 ILWU(国際港湾倉庫労働組合)ローカル21も、組織ぐるみで11・4に参加することが決まった。ドイツからは、機関士労組の代表が参加する。
 社会のどこから怒りが噴出するか分からない時代。この怒りをまとめあげるのは労働組合の力。
 この力をつけるのが11・4集会。力をつければ全部が生きてくる。

 情勢の変化。ついに負の連鎖が働き始めた。EUの財政破綻が、中国や全世界に影響を及ぼしている。資本主義は奈落の底へ。リーマン・ショックから4年。回復したというのは大?。パンドラの箱があくのは、これから。敵が弱まって崩れる。労働者が力をもてばいい。
 ギリシャでゼネストが闘われ、インドネシアのゼネストでは派遣法反対を掲げている。我々と同じ。日本の労働運動を何とかしないといけない。闘いが始まるのはこれから。
 だから、領土問題での激突が起きている。きっかけは、石原が都で買い取る宣言をしたこと。しかし、もっと大きなきっかけは、米帝が対中国の軍事戦略にシフトしたから。これに日本も加担していく。戦争やっても生き延びるために、労働者を分断し、国家主義・排外主義をあおる。こうなっていったら、戦争が起こる。
 世界の労働者に国境はない。
 自民党総裁選挙で、安倍と石破が台頭。民主党と連合の崩壊。連合の危機。連合はもっと右に行く。しかし、現場はおさまらない。闘う労働組合が息を吹き返すチャンス。
 橋下も支持率はボロボロ。崩れているのは、敵の側。
 われわれが力を持つこと。敵は究極の新自由主義に突っ走るしかない。丸ごと民営化。
 しかし、これはガタガタに崩壊している今の社会のさらなる崩壊。こういう中でこそ、労働者が団結を取り戻す条件が出てくる。
 郵政の青年から話を聞いて、年賀状の自爆営業のノルマは、7千枚だという。限界を超えている。これが闘争にならないはずがない。20万〜30万円の自腹が当たり前という。しかも、7千枚が特別じゃない。これは新自由主義がもたらしたもの。売れないと追及されるという。自殺やうつになる。怒りをもたないはずがない。学校のいじめ問題も同じ。
 人間が生きていくすべを破壊するのが競争原理。
 労働組合を腐らせるのが新自由主義。
 反原発も金曜行動が今も続いている。労働者が立ち上がりはじめた。原発事故が歴史的事態だったということもあるが、ウソにウソを塗り固め、事故収束宣言をし、福島を被曝にさらす政府の正体、国家の正体がさらけだされた。
 これまでも、「競争すればうまく行く」というウソが言われてきた。
 全世界でうつ病が3億数千万人。人間が人間として生きていくことが破壊されている。資本主義は終わりだ。だから、労働組合にこだわること。
 
 この間の動労千葉の闘いについて。みなさんの応援があって、闘いを続けられた。動労千葉はこれからも闘う。
 10・1外注化は強行された。強がりとして言うのではなく、こんな攻撃は粉砕できる力をもっていること、労働者や労働組合が持っていることを、確信した。動労千葉の組合員に教えられた。
 千葉支社が外注化提案をしてきた時、外注で放り出す仕事に組合員をつけようとした。これに対する指名ストライキを闘い、出向説明会にも説明会を拒否する指名ストライキを闘ってきた。強制出向91人のうち、動労千葉は44人。半分が動労千葉だ。
 組合員からは、「ストライキは、職場から逃げているようだ」という声があがった。東労組をまきこんだ闘争をしないとダメだ。職場で当局追及行動をがんがんやって、ストライキに入った。組合員からは、「こういう闘いがやりたかった」と言われた。幕張だけでなく、京葉や習志野、上総一ノ宮など職場に数人しかいない職場でも追及行動とストライキをやって、8つの職場でやりきって、これで勝ったと思った。
 下請け会社にものりこんで、下請け会社の労働者も組織して、現場の闘いで決着つける。
 組合員の「職場で闘いたい」という声で、波状ストライキを闘った。昼までは職場で闘って、昼からストライキ。一人で3、4時間当局を追及し、10時間追及した組合員もいる。
 外注化と、それに対する闘いで職場がガタガタになった。「こういう闘いがしたかった」という声。外注化だけは絶対に許せない。今でも、こういう抵抗闘争が続いて、職場はガタガタになっている。
 この闘いは何か。原点に返らないといけない。国鉄分割・民営化以来、労働運動は後退した。しかし、これだけ言っているだけではすまない。闘う労働組合を復権することを自分の職場で示すことだ。労働者が生きていけないのは、民営化・外注化・非正規職化が進んでいるからだ。国鉄は民営化で、20万人が首を切られた。この時は、7つの会社に民営化されたが、第二の分割・民営化は東日本だけで数百の子会社にバラバラにされる。鉄道の安全の崩壊、雇用の崩壊、団結破壊だ。
 民営化で雇用の破壊、これを労働組合が認めてきた。これと闘えないで、非正規職撤廃は嘘だ。
 民営化・外注化と立ち向かうことで、労働運動は復権できる。外注化決戦でそれを示したい。12年間、外注化と闘ってきて、闘いの意志は打ち砕かれていない。闘う意志はなおも持っている。
 国鉄分割・民営化の時も、動労千葉が闘うのは無謀だと言われた。しかし、動労千葉は闘って、団結を守った。
 12年間、外注化と闘って、ここで踏ん張って団結を拡大すれば、敵の側が崩れる。
 11・4集会で、現場の闘いと全国の闘いと結合させよう。
 外注化決戦は、第二ステージに入る。今度は、転籍、非正規職化との闘い。賃金破壊など、粉砕してみせる。その出陣式が11・4集会。外注化阻止決戦は、国際的につながっていくことを、現実の闘いが示している。
 千葉鉄道サービスを丸ごと組織することはできる。もう、当局はビビッている。
 階級的労働運動復権にむけた、第二ラウンドへ。JR本隊と下請け労働者の両方を組織する。
出向差し止め訴訟もある。偽装請負で、この裁判に勝ったら、どうなるのか?
 さらに、御用組合を解体する。
 動労千葉の鉄建公団訴訟の6・29判決は、国鉄分割・民営化から25年間闘ってきて、打ち破れなかった国鉄改革法の壁を打ち破り始めた。国鉄とJRは法律上は別だとされた。そして、国鉄から全員が解雇され、JRに採用の自由があるとされ、選別採用された。これを法律で認めている。これを当たり前だと思ってはいけない。葛西(現JR東海会長)は、「こんなことが出来ると、目からウロコの思いで聞いた」と言っている。最高裁の裁判官がこういうやり方を思いついた。
 この国鉄方式が、社会に蔓延した。社保庁解体でも同じやり方がされ、呉交通も全員解雇され広島電鉄に選別採用された。
 これを打ち破ることは、非正規職化の根幹を打ち破ることになる。民営化される時に、解雇されることを打ち破ることができる。
 国鉄改革法を打ち破り、国鉄分割・民営化に決着をつける新たな闘いを11・4で開始する。100万支援陣形を、われわれの闘いで再団結させよう!