国鉄千葉動力車労働組合・委員長 田中康宏
新自由主義攻撃はこの20年余り、労働者の雇用や賃金・権利、社会保障制度や教育、地方自治、あらゆる社会的連帯や団結、農業や地球環境を破壊し、戦争を引き起こして吹き荒れ、そして破産しました。支配者たちは今、底知れぬ金融大恐慌の前に震え上がっています。起きていることは、資本主義体制の壊滅的な破綻です。
この時代に回答を与えることができるのは、労働者の団結した力だけです。 この社会のすべてを動かしているのは労働者です。労働者は歴史をつくり、社会を変革する力を持った存在です。「生きられるだけの賃金をよこせ!」――こうしたスローガンの中に、社会変革の火種が宿る時代が到来しました。
1047名闘争が重大な岐路に立っています。私たちは、動労千葉を排除し、解雇撤回要求を引き下ろして進められている「4者・4団体」による政治解決運動に反対します。
動労千葉が解雇撤回を訴え続けていることをもって「団結まつり」への参加が拒否され、「動労千葉は永久闘争主義者だ、玉砕の道だ」という非難が組織されています。こんなことをしていたら、闘いは取り返しのつかない打撃を受け、1047名の誇りは打ち砕かれます。国労は連合派に転落し、一層激しい民営化・労組破壊攻撃が労働者を襲うことになります。22年間の闘いを自ら投げ捨てることは絶対にできません。
問題は、労働者を信頼するかどうかということであり、指導部の構えにあります。 今1047名闘争をめぐって起きていることは、労働運動がこの時代にいかなる道を進むのかをめぐる決定的な路線問題です。 最後に、当面する課題について訴えます。
第一に、09春闘に向けて、大幅賃上げ獲得、最低賃金引き上げ、非正規職撤廃を求める怒りの声を結集することです。資本主義の断末魔のあがきが労働者への攻撃を激化させ、インフレが生活を破壊しようとしています。誰もが心の奥底で、「生きさせろ!」「ゼネストが必要だ!」と叫んでいます。
われわれがなすべきことは、「できる! 団結すれば絶対にできる!」という声をそれぞれの職場、地域にとどろかせることです。 第二に、憲法改悪阻止の大運動を組織することです。
第三に、国境を越えた労働者の団結をもっと大きく広げることです。新自由主義政策は全世界に、自らの墓掘り人である膨大な労働者の闘いを生み出しました。
「団結」の二文字が、労働者が生き抜くために絶対に必要なものになっています。マルクスは『共産党宣言』の最後に「万国の労働者、団結せよ!」と記しました。その深い意味が、今ほど切実に理解できる時代はありません。
職場・地域から闘いを組織しよう。闘う労働組合の全国ネットワークをつくりあげよう。国境を越えた労働者の国際連帯闘争を発展させよう。闘う労働組合を歴史の最前線に登場させよう。
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